派遣とパートのメリット・デメリット
主婦の働き方
結婚や出産を機に仕事から一旦退き、また復職するという時に迷うのがその働き方です。正社員としての仕事か非正規で短時間の仕事か、どれを選ぶかはその人の置かれている状況によって違います。ここでは、週3日ほどの頻度で働きたい主婦が、派遣かパートのどちらかを選択する時に考えたい両方のメリットとデメリットについてご紹介していきます。
派遣とパートはどう違うのか
週3日の短時間労働という条件が一緒なら、派遣もパートもあまり変わらないのではないように感じるかもしれませんが、決定的に違うのが雇用主です。派遣の場合、雇用主は働く現場ではなく派遣会社の方で、パートの場合は働いているところが雇用主です。そのため、雇用に関する相談などを行う場合に話す相手が違うということになります。
また、派遣の場合、契約更新がなければ次の新たな職場へと勤務先が変わり、職種も変更することが可能ですが、パートの場合、一旦雇用されれば退職するまではずっとその職場で働きます。どちらの形態がいいかは人によりますが、それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分の生活スタイルに合う方法を選択することが大切です。
派遣の場合
派遣の場合、雇用主は派遣会社となるので、派遣先と直接雇用に関する交渉などを行ったり評価されたりすることはなく、派遣会社とのやりとりになります。契約期間が決まっていますが、更新する場合もあればしない場合もあります。先方が更新を希望していても、更新を望まなければそのまま契約を終了させることができるので、実際に働いてみてあまり自分に合わない職場だと感じれば、雇用をストップさせることなく環境を変えることができるというのは派遣社員として働くメリットです。そして、肝心の給与面はパートで働く場合よりも時給が高いのが一般的で、派遣会社で社会保険に加入することもできて福利厚生がしっかりしています。職場が変わるということは、その都度人間関係も変化するということで、派遣社員が多い職場では、「派遣の人」として扱われることも多く、あくまで外部の人という感覚で見られることに疎外感を感じる場合もありますが、仕事とプライベートを区切りたいという人にとってはむしろ過ごしやすい環境かもしれません。
パートの場合
パートの場合、雇用主は勤務先です。そのため、細かい条件交渉は直接行うことになります。アットホームなので多少の融通を利かせてもらいやすく、人間関係は比較的親密になりやすい環境です。働きやすい職場であれば、ずっと環境を変えずに仕事を継続させることができるというメリットがあります。社会保険に関しては勤務日数や時間にもよりますが、週3回の短時間勤務の場合はあまり関係ありません。